News:ニュース速報 | 2003年5月21日 04:36 PM 更新 |
ソニーは5月21日、GPS用1チップLSIを世界で初めて開発したと発表した。7月下旬からサンプル出荷を始める。1チップ化でチップサイズや消費電力の低減を実現し、携帯機器などへのGPS機能搭載が拡大しそうだ。
新LSI「CXD2951」は、GPS信号受信用RF回路と信号処理用ロジック回路を1チップに収めた。従来のRF回路はバイポーラプロセスで製造されるが、新チップではこれをCMOSプロセス化。同じCMOSプロセスのロジック回路との1チップ化を実現した。
パッケージサイズは12×12ミリで、チップ面積比では従来の3分の2に小型化した。受信時の消費電力は50ミリワット。従来製品の270ミリワットと比べ5分の1以下に抑えることができた。
CPUにARM7コアを採用。演算速度も高速化し、従来製品では約10秒かかっていた3次元位置情報の算出が約2秒で可能という。受信感度も向上している。
サンプル価格は3000円。同チップを搭載したモジュール「GXB5001」も8月中旬からサンプル出荷する。価格は1万円。
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