News:ニュース速報 2003年5月22日 10:13 AM 更新

音楽業界、「海賊行為と戦う」サイト立ち上げ

IFPI会長は「Appleの音楽サービスは、正しく事を進めれば音楽ファンは楽曲を購入してくれるということを立証した」とし、音楽海賊行為にまつわる“神話”を払拭する取り組みを紹介

 国際レコード産業連盟(IFPI)は5月21日、新サイト「www.pro-music.org」の立ち上げを発表した。合法的なオンライン音楽配信サービスを盛り上げ、ネット上での音楽海賊行為にまつわる「神話と戦う」ための国際的な取り組みだとしている。

 欧州で新たにいくつか有料のオンライン音楽サービスが浮上しつつある現状を踏まえて立ち上げたものだとしている。

 サイトでは、合法音楽サービスの紹介、音楽作品が作られるプロセスの解説、著作権法についてのFAQなどを提供している。また「Artists Speak」のコーナーでは、各種アーティストが登場し、音楽海賊行為を自分がどう感じ、そのことが自分の創作活動や生活にどんな影響を及ぼしているかなどを述べている。

 このサイトはIFPIのほか、世界数千のレコード会社が加盟するIMPALA、欧州音楽小売業者団体のGERA-Europe、欧州ミュージシャン団体のGIART、国際ミュージシャン組合のFIM、音楽マネージャーの国際フォーラムIMMFなどから支持を得ているという。

 IFPI会長のJay Berman氏はプレスリリースの中でこの取り組みの要点は人々に「知識を与えること」だとし、また次のようにコメントしている。「Appleが米国で立ち上げたiTunes(Music Store)サービスはスタートから1週間と経たないうちに100万曲以上を売り上げた。iTunesサービスの成功は、正しく物事を進めれば、音楽ファンはアーティストやクリエイターに報いる方法で音楽を入手――つまり購入――したいと考えてくれていることを立証するものだ」。

関連記事
▼ Appleの音楽サービス、販売曲数が200万を越える
▼ “法の抜け穴”から出てきたオンライン音楽サービス
▼ Appleは答えを出した。次はMSだ

関連リンク
▼ pro-music.org
▼ IFPIのプレスリリース

[ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.