News:ニュース速報 | 2003年5月27日 08:55 PM 更新 |
シャープは5月27日、TV、冷蔵庫など廃家電4品目から回収した廃プラスチックを新製品用部材として再生する量産技術を確立したと発表した。今月から本格的に新製品に採用する。
エアコン、TV、冷蔵庫、洗濯機から回収したポリプロピレンとポリスチレンを、強度など素材の品質を損なわずに繰り返し再生・使用可能にした。
廃プラスチックの素材寿命の測定には平均20日程度かかっていたが、これを1時間以内で測れる新技術を開発。酸化防止剤などを添加することで寿命を延ばし、新製品用部材として使用できる。再生材料は新品と同様で、複数回の再生が可能だという。
2001年の家電リサイクル法施行で廃家電からの材料リサイクルが進んでいるが、比較的再生が容易な金属材料に対し、プラスチックは強度の問題などから再利用が遅れていた。同社は再生プラスチックの新製品への使用量を本年度に合計320トンを見込んでいる。今後はABS樹脂などの再生技術にも取り組む。
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