| News | 2003年6月2日 07:23 PM 更新 |
戦場を進む未来の米国陸軍兵士は、ネットワーク接続された戦闘マシンだ。ヘルメット(統合型ヘルメット・アセンブリ・サブシステム)から目の前に下がっているアイピースにアクセスする兵士の仮想コンピュータモニタには、GPSシステムを利用した自分の位置が表示され、さらには無人偵察機からのライブ映像も流れ込んでくる。
兵士はコンピュータ処理されたグラフィックデータ、デジタル地図、偵察情報、部隊の位置、そして武器に装着されたTWS(熱感応照準器)からの画像をすばやくチェックする。TWSを使って一帯を走査すると、敵の位置が分かる。温度・湿度調節型防弾衣のおかげで、彼は戦闘に備えた動きをとりやすくなっている。
同様の装備を持った、少数だが戦闘能力の高い歩兵から成る集団の一部には、無人車両、センサー、遠隔操作による榴弾砲が含まれる。特定の敵リーダーや生物災禍を監視しているセンサーがあるかもしれない。敵の車両の座標位置を報告するために動き回るセンサーもあるだろう。敵車両に砲火を浴びせるためには、ロボットが送られる。
兵士、センサー、ロボットはそれぞれ情報の求めに応じて次々にグループ再構成を繰り返していく。カリフォルニア州メンロパークの研究機関SRI Internationalで、米国国防省とのアドホック・ネットワーク開発に従事しているピーター・マーコテュリオ開発ディレクターによれば、このような接続性を備えたセンサーやその他の機器は、今後5年以内に米軍で入手可能になるという。
このような未来戦においては、交戦が始まるとネットワークがその場で構築されるとマーコテュリオ氏。「兵士一人ひとりがルーティング機能を持ったネットワークで、そこに誰でも参加させることができる」と同氏。「部隊が前進するにつれ、ダイナミックで自動的にコンフィギュレーションを変えていく、すべてIPベースのカスケーディング・ネットワークだと考えてほしい」(マーコテュリオ氏)。
米国陸軍はこのプロジェクトを米国陸軍 未来戦闘システム(Future Combat System)と名付けている。実際、陸軍のどの戦闘部隊も、イラク戦争での目を見張る成果を超えるような、テクノロジー・プラットフォームの開発を押し進めている。この未来戦闘システムには、現在まだ試験中の陸上戦士(Land Warrior)、そしてさらに未来的なプロトタイプで2006年もしくはその直後にデビュー予定のオブジェクト志向型戦士(Objective Force Warrior)が含まれるだろうと、カリフォルニア州メンロパークにあるExponentでテクノロジー演習担当ディレクターを務めるリック・クレマー氏は予想する。
「オブジェクト志向型戦士はこの種の兵士システムに適した次世代テクノロジーを特定し、開発するという、米国陸軍の努力の成果だ」とクレマー氏は述べる。「装備の大きさと消費電力を削って、兵士が沼地にのめり込まないようにできる予定だ」(クレマー氏)。
[Jack McCarthy, IDG News Service]