News:ニュース速報 2003年6月4日 06:00 PM 更新

SCOに対する反論文書の日本語訳を公開 オープンソースグループ・ジャパン


 米SCOが「SCOが持つUNIXの知的財産をLinuxに不正に流用した」などとして米IBMを訴えた問題で、オープンソースソフトと普及と啓蒙を行う任意団体「オープンソースグループ・ジャパン」は6月4日、米Open Source Initiative(OSI)による反論文書の日本語訳を公開した。

 文書はOSIプレジデントで「伽藍とバザール」の著者として知られるエリック・レイモンド氏が中心になって執筆し、SCOが提出した訴状に対してOSIの立場を明らかにするもの。「SCO/Calderaは『大手UNIXベンダのうち、Intelベースのプロセッサ・チップセットで動作するUNIX派生物を開発したのはSCOだけである』と記述しているが、これは誤りであり、Sun Microsystemsは、誰が見ても第1のUNIXベンダである」と具体的に反論している。

 オープンソースグループ・ジャパンは「翻訳文書に書かれている意見は、原文の著者のものであって、オープンソースグループ・ジャパンとその支援組織の考えを反映しているわけではない」と断っているが、「同訴訟に関してFUD情報が錯綜する可能性を憂慮し、広く一般公開することにした」としている。

関連リンク
▼ OSIポジションペーパー日本語訳
▼ オープンソースグループ・ジャパン

[ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.