News 2003年6月5日 05:56 PM 更新

迷惑電話拒否の登録サービス、前倒しで全米展開へ

悪質な電話セールスを阻止しようと米連邦当局が「Do-Not-Call」リストの登録受付準備を進めている。7月中にも全米市民が無料で登録できるようになる見通し。

 米連邦取引委員会(FTC)が「Do-Not-Call(電話無用)」リストの登録受付スケジュールを加速させている。

 この無料サービスは7月にスタートする予定。FTCでは当初、全米での登録プロセス開始に8週間ほどかかると予測していた。だがFTC広報は、現状では、2週間程度で導入にこぎ着けられるはずだと話している。

 FTCの声明によると、ミシシッピ以西(ルイジアナ州とミネソタ州含む)の住民向けのオンラインと電話による登録受付が7月初旬に始まり、1週間後には、残りの州の住民も電話で登録できるようになる。

 電話で登録する場合は、登録したい番号の電話を使う必要がある。電子メールアカウントを持つ人はオンライン登録もできる。

 登録すると、家で受ける電話セールスの件数を決められる。テレマーケティング業者は9月以降、この記録にアクセスして自社の通話リストを洗い直さなければならなくなる。FTCは、電話番号を登録した市民は10月1日以降、受ける電話の数が減るはずだとしている。

 このサービスに登録済みの市民に電話をしたテレマーケティング業者は、違反1件当たり最高1万1000ドルの罰金を支払わなければならない。

[Linda Rosencrance, IDG News Service]