News:ニュース速報 2003年6月20日 08:36 PM 更新

企業のネットワーク投資、IP電話に強い意欲


 日経リサーチはこのほど、企業の2003年度のネットワーク投資計画について調べた結果をまとめた。通信コスト削減に直結するIP電話には強い投資意欲が現れている。

 4月に全国の法人を対象にアンケート調査を行い、有効回答社数は259社。システム投資DI(ディフュージョンインデックス:増やすと回答した割合・%から減らすと回答した割合を引いた数値)は17.5で、前年度実績の21.0に比べ減った。

 ただ投資意欲は堅調で、特にIP電話の投資DIは55.8と前年度から約14ポイントアップした。導入意向企業は26.4%が「1年以内」、19.8%が「2年以内」に導入すると答えている。その一方で導入時期は未定とする企業が半数近くに上っており、「通信品質や安定性に対する不安も高く、『模様眺め』の企業が多い」(日経リサーチ)。

 個別にみると、ハードウェアは前年度比6ポイント減の23.0、帯域強化が同4.9ポイント増の39.4。比較的高い数値ながら微減・微増にとどまり、「基幹インフラ系は更新投資中心に移ってきた」(同)。また「リモートアクセスサービス」「グループウェア」「セキュリティ保険」などが急速に伸びている。

関連リンク
▼ 日経リサーチ「第1回・企業のネットワーク利用に関する調査(2003年度)」
▼ 日経リサーチ

[ITmedia]

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