News | 2003年6月30日 08:45 PM 更新 |
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1位 | ジョブズ氏、「G5は世界最速のパーソナルコンピュータ」 | ||
2位 | 着々と包囲網を完成させるDivX | ||
3位 | Power Mac G5とPower Mac G4はどう違う?――「最速」の秘密を探る | ||
4位 | 新たなOSと新ハードでMac復権なるか? | ||
5位 | Apple、PowerPC 970で「ギガヘルツギャップ」に挑む | ||
6位 | MS、PDAと携帯電話に新ブランド“Windows Mobile” | ||
7位 | 無害だが難解――「謎のコード」の正体は? | ||
8位 | Apple、WWDCでPowerPC 970採用発表へ | ||
9位 | 低価格PCでも最新ゲームができる?――ATIの新統合型チップセット | ||
10位 | レコード業界、ファイル交換ユーザーに一斉攻撃 |
今週は、Macintoshの新シリーズPowerMac G5関連記事が5本もランキングに入る盛況ぶり。
IBMの「PowerPC 970」を搭載して64ビットプロセッシングに移行し、Hyper-Transportの採用と従来のG4から大きく変化したG5。そのパフォーマンスはWorldwide Developer's Conferenceの基調講演でスティーブ・ジョブズ氏が「世界最速のパーソナルコンピュータ」と発言するほどだ。
そして、この「世界最速」という言葉が世界中のユーザーに物議を醸し出している。
記事によると、ジョブズ氏がこの発言の根拠にしたのが「Photoshopとベンチマークの結果」。このテスト結果やテスト方法の有効性について、世界中のユーザーが個人のホームページで疑問を表明している。
その具体的な内容や根拠については、それぞれのサイトを見てもらうとして、ジョブズ氏が競合相手としてXeonマシンを強く意識しているのに、個人的には違和感を感じてしまう。これは、記者が「熱烈なるネオMacユーザー」でないからかもしれない。
記者のように、外側からMacを見ているユーザーには、現在のx86CPUのユーザーがMacに移行するとはとても想像ができない。実際の利用場面で、本当にXeonを上回るパフォーマンスがあったとしてもだ。
逆に、Appleも言っているように、PowerMac G5のターゲットは、デザイン、パブリッシング、映像、音楽、医療、教育などのプロユース。このジャンルはこれまでもMacintoshによって制覇されてきた領域で、その優位性はXeonが来ようとPentium 4がハイパースレッディングテクノロジーをサポートしようと、いささかも揺るぎない(はず)。
そんな、棲み分けがはっきりしている状況で、Xeonより速いか遅いかということに、どれだけの意味があるのだろうか。プロユーザーがこれから先もMacを使いつづけるかどうか、G4からG5に移行するかどうかは、もっと違うところに論点があるような気がするのだが。
[長浜和也, ITmedia]
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