News:ニュース速報 | 2003年7月28日 02:38 PM 更新 |
日立製作所は、人物の上半身の実写映像をとCGで作成した下半身とをリアルタイムに合成し、CGで表現した仮想世界を自然に移動しているように表示できる新技術を開発した。7月30日に米国で開幕する「SIGGRAPH 2003」で発表する。
CG空間を移動する「ビデオアバター」を作成する技術を開発した。複数のカメラで人物の上半身を撮影し、ネットワーク経由でデータを転送。あらかじめ作成しておいた下半身のCGと合成する。
従来は人物映像をCG内に取り込む際には全身の撮影が必要だったが、新技術なら上半身のみで済み、撮影可能な環境が増える。全身像に比べデータも少なくて済む上、下半身にCGを使うことで仮想空間を自由に移動させることができるようになった。
これに合わせ、実写映像とCGを同期させるためのネットワーク制御技術も開発した。ビデオアバターの表示の大きさとCGのバランスが不自然にならないよう、映像品質の制御などをリアルタイムに行う。
新技術の開発は通信・放送機構の委託研究として行われた。日立が開発した、大型スクリーンに兆候解像度映像を表示するプロジェクタアレイと組み合わせ、教育用コンテンツやエンターテイメント分野への応用を図っていく。
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[ITmedia]
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