News | 2003年7月30日 07:03 PM 更新 |
韓国のメーカーが現時点で最小・最軽量をうたうMP3プレーヤーを開発した。
円形のEMP-Zは直径42ミリで厚さは10ミリ。重さはわずか15グラム。非常に小さく軽量なので、ネックストラップで首から下げることも可能だ。
このプレーヤーは韓国の電子機器メーカーのEraTechとStation Zが共同開発した。Station Zが回路設計を行い、EraTechがデザインと製造を担当した。両社の経営者は同じ大学でともに学んだ間柄で、開発プロジェクトはそこからスタートしたとソウルに本社を持つEraTechの広報担当者、ジュリー・ワン氏は語る。
EMP-Zは128Mバイトと256Mバイトの2つのバージョンがある。128Mバイトバージョンは30曲から40曲のMP3ファイルを収録することができ、256Mバイトバージョンの容量は、その倍である。サイズを小さくするためにメモリカードスロットは搭載しておらず、メモリの拡張はできない。
このプレーヤーにはUSBコネクタも搭載されていないが、メーカーではUSB信号を標準ヘッドフォンジャックを通して送る方法を考案し、アダプタ経由でUSB接続が可能となっている。EMP-ZはWindows 98以降、Mac OS 9以降に対応している。
EMP-Zはリチウムイオンの充電池で動作し、EraTechによれば、フル充電で8時間動作するという。
出荷は128Mバイト版が8月で、価格は120ドル前後になるとワン氏。韓国以外での販売に関しては、小売業者やOEMメーカーが決定するという。EraTechは海外での展開に強い関心を持っており、ドイツの企業から2万台を受注しているという。
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