News | 2003年8月11日 07:42 PM 更新 |
Walt Disneyのビデオ・オン・デマンド(VOD)サービスであるMoviebeamが認可申請にこぎつけた。申請されているセットトップボックス(STB)はSamsung Electronics製だ。
Moviebeamは今年初めに計画が発表された。衛星テレビ信号とともにビデオコンテンツをデジタルデータとしてSTBに送信するという仕組みだ。STBはハードディスクを備え、番組ライブラリを保存できる。ペイ・パー・ビューのように、ユーザーは購入したコンテンツにアクセスできる。
同サービスはソルトレークシティーと現在は名前が明かされていない2つの都市で今年後半にスタートする予定だ。サービス開始前に、STBは米連邦通信委員会(FCC)の認可を得なければならず、Samsungは先日、その認可を取得した。
STBの詳細な技術仕様は明らかにされていないが、FCCが認可の際に公開したユーザーマニュアルを見ると、そのサービスの一部を知ることができる。
STBには最大で購入した映画100本を保存できる。映画は「ハリウッドの新作から古典的なビデオ名作まで」とマニュアルには書かれている。データサービスは毎週7〜12本の新しい映画を送信し、ビデオレンタル店への提供とほとんど同時に行われるという。最大100本までの映画予告編がハードディスクに収録でき、タイトル、俳優、監督、ジャンルによって検索することができる。
映画はハードディスクにダウンロードできるため、いつでもオンデマンドで見ることができる。24時間チケットを購入したユーザーは、その期間内ならば何度でも視聴することができる。
サービスの価格は公表されていないが、Disneyは以前、料金はビデオレンタル店と同程度で、STBはレンタルになるため、サービスの初期費用は低いと述べていた。
STBには電話接続が必要で、2週間に1回、どのプログラムが視聴されているかをMoviebeamサービスセンターに報告する。FCCにより公開された写真を見ると、標準的なビデオ、オーディオコネクター、デジタルオーディオ出力、USBコネクターが搭載されているのが分かる。
同サービスの全米での提供開始は2004年になる。
Disneyの子会社であるBuena Vista DatacastingはDotcast、National Datacastと手を組み、データをSTBに提供する。データ信号はABCネットワーク傘下のPBSを通して送られる。MovieBeamのデータ速度は不明だが、Dotcastによれば、このネットワークは4.5Mbpsのデータをテレビ信号と同時に送ることができるという。
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[Martyn Williams, IDG News Service]