News 2003年8月11日 01:43 PM 更新

Google、ニュース記事通知サービスを開始

Yahoo!に続き、Googleもメールによるニュース記事通知機能を提供し始めた。

 検索エンジン大手の米Googleは、ニュース部門で無料通知機能を導入した。ユーザーのトピックをモニターし、そのトピックの新着記事が公開されたら電子メールで通知する。

 この新しいツール、Google News Alertsはwww.google.com/newsalertsでベータ公開されている。追跡したいトピックを入力しておき、毎日通知メールを受け取るか、ニュースが公開される度に号外メールを受け取るか、選択することができる。

 この通知機能により、特定業界のニュースを追跡したり、著名人の最新情報などのさまざまな情報をモニターすることができるとGoogleでは述べている。通知メールは、利用可能なメールアドレスならばどこでも送ることが可能だ。

 ユーザーは高度な検索機能によりトピック検索をさらにこまかく定義することができ、例えば、最近の記事のみに限定したり、特定の国のニュースに限定することもできる。

 Google News AlertsのBBSでは、ユーザーの反応はほとんどがポジティブなものだった。“Freaky”というニックネームのユーザーは、自身のニュースサイトに、以前より早くニュース記事を提供することが可能になったと述べている。サービスはまだベータ段階なので、複数トピックの通知と細かい部分については疑問があるとしているユーザーもいる。

 ニュース通知ツールは検索エンジン競争の中でGoogleが優位に立つために繰り出してきた。Yahoo!などのライバル企業は買収と新技術の投入により市場シェア拡大を狙い、Googleは新たな出費を余儀なくされている。

 先月、Yahoo!は有料検索サービスプロバイダーのOverture Servicesを16億3000万ドルで買収した

 今年初め、Yahoo!も検索エンジンを改善し、検索機能の拡張とGoogleのシンプルなインタフェースに倣ってルック&フィールの改善を行った。Yahoo!も電子メール、インスタントメッセージ、携帯デバイスを使ったニュース通知機能を提供している。さらに、Yahoo!ではユーザーがトピックをカテゴリー、ソース、急報などで選択できるよう拡張したばかりだ。

 このニュース通知サービスでどのサーチエンジンが人気を得ることになるか、これからが注目される。ニュース中毒者は両社の通知機能を設定して、しばらく様子を見ることになるだろう。

[Scarlet Pruitt, IDG News Service]