News:ニュース速報 2003年9月2日 04:21 PM 更新

日立「ミューチップ」にアンテナを内蔵

日立製作所は、0.4ミリ角の非接触型ICチップ「ミューチップ」に、アンテナを内蔵したタイプを開発したと発表した。外部アンテナなしでICチップとして動作でき、有価証券などへの埋め込みが容易になる。

 日立製作所は9月2日、0.4ミリ角の非接触型ICチップ「ミューチップ」に、アンテナを内蔵したタイプを開発したと発表した。外部アンテナなしでICチップとして動作でき、有価証券などへの埋め込みが容易になる。


 チップ単体で電波を受信して動作電力とし、128ビット(1038けた)のID番号を送信できる。アンテナは半導体製造で一般的な金バンプ形成技術を使用しているため、特殊な生産設備なしで低コストに生産可能。従来のミューチップとも互換性を確保した。


 ミューチップは製造工程でID番号を書き込むROM。書き換えができないため真正性が高く、紙幣や商品券などに埋め込めば偽造防止に活用できる。外部アンテナを不要にしたことで適用範囲を広げ、市場開拓に弾みをつけたい考えだ。

 新チップは、9月10日に開幕する「第5回自動認識総合展」(同12日まで、東京ビックサイト)に参考出展する。

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