News 2003年9月18日 05:50 AM 更新

自作PCユーザーも楽しめます。WPC EXPO 2003パーツ系製品情報(2/2)


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最近ビデオカードベンダーとして、日本でも知られるようになったGAINWARDのブースでは、ビデオカード専用の水冷ユニットが展示されていた。パーツショップでもビデオカード専用水冷ユニットが最近出回るようになってきたが、GAINWARDの展示品はそれらと比べてもかなり大掛かりなユニットになっている。だが、その分値段も「ハイエンド」になるらしい


奇抜なデザインのヒートシンクで知られるZALMANのブースで目を引いたのが参考出品で型番「?」の外置きタワー型の水冷式ラジエター。脇に見えるアクリルのケースが5インチベイを4基備えたミドルタワーケースといえば、その異様な大きさが分かるだろう



電源ユニットメーカーSeventeamのブースでは、既存ラインアップの展示に加えて、10月から発売する予定の電源ユニットを2機種展示している。一つは大型ファンを搭載したST-400WAP。ファンは大きいが低速回転で騒音は抑えた静音タイプとなっている。もう一つはDC12Vで動作する電源ユニット。これまでDC12Vで動作するタイプはキューブ型のマイクロPCに搭載されるものが多かったが、こちらは高出力にも対応する



高クロックメモリモジュールのベンダーとして知られているGEILも単独ブースを出展。同社のメモリモジュールを組み込んだデモPCでパフォーマンスをアピールしている。最上位製品のPC4200(動作クロック533MHz)は、現在一部のパーツショップでも入手できるが、GEILのブースでは希望する来場者に、PC4200/512Mバイトモジュール2枚セットを5万円、PC4200/256Mバイトモジュール2枚セットを2万5000円で販売してくれる



Prolificからは、独自のアルゴリズムを利用したMPEG-4デコードチップが展示されていた。Prolificの説明によると、東京大学客員教授の田中正文氏と協力して開発した効率の高いアルゴリズムのおかげで、80MHzで動作するMIPSでも800×480ドットのMPEG-4ファイルを30fpsで再生できるらしい。低クロックでもパフォーマンスが十分なため、省電力でバッテリー駆動時間を長くできる利点がある。現在0.28マイクロプロセスのチップで200mAを消費しているが、製品では0.18マイクロプロセスを採用して消費電力100mA以下を目標にしている。このチップを搭載した携帯プレイヤーをクリスマス商戦に欧米で発売する予定になっているが、日本の窓口である日立ハイテクノロジーズによると「日本での販売は現在のところ未定」


一部のパーツショップでは今年の初めから基板が出回っていたが光ディスクメディアのデュプリケーター。LOYALTY FONDER ENTERPRISEのブースでは、EZ DigiMagicの据え置き型の記録型DVDデュプリケータが展示されている。左端の製品はDVD+RWのみの対応だが、右端の製品はDVD±RWに対応した「全部あり」記録型DVDに対応できる製品。真ん中のCD-RW対応製品はすでに日本の代理店経由で流通している。記録型DVD対応版も欧米ではすでに出荷されているが、日本では「これから代理店を探して商談をするところ」ということなので、ショップの店頭に並ぶにはもう少し時間がかかりそうだ。


こちらは、同じEZ DigiMagicの携帯用カードリーダー&CD-RWライター。コンパクトフラッシュ、メモリースティック、スマートメディアなど6種類のメモリカードに対応したスロットを搭載し、PCなしでCD-RWにデータを保存できる。記録型DVDに対応した製品は現在予定されていないが、その理由は「メモリカードの容量を考えると、CD-RWで十分でしょう」



DATAFAB SYSTEMからは、プレーヤーソフトとデコードチップを内蔵したカードリーダーが出展されていた。テレビと接続してメモリカードに記録されたファイルを再生する。対応するのはJPEG、MP3、MPEG-1/2。容量的な問題はあるものの、価格が安く、かつ、USB 2.0などの高速インタフェースがサポートできれば、日本でも十分受け入れられるのではないだろうか

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▼ WPC EXPO 2003特集

[長浜和也, ITmedia]

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