News | 2003年9月25日 11:47 PM 更新 |
セイコーエプソンが9月25日に発表した新カラリオシリーズの中でも、一番の注目モデルが複合機「PM-A850」だ。新開発の“つよインク”「PM-Gインク」をはじめ、印刷エンジン/スキャナ/ダイレクトプリントなど搭載機能のほとんどが最新仕様で固められるなど、同社期待の1台に仕上がっている。
PM-A850にかける同社の期待の大きさは、新たに起用したCMキャラクターをみれば分かる。
同社は“オールインワン・カラリオ”PM-A850のイメージキャラクターに、幅広い世代に人気となっているアイドル「松浦亜弥」さん(“あやや”)を採用。25日に都内ホテルで行われた新カラリオシリーズ発表会の第2部に、“あやや”が登場した。
複合機は、やや頭打ち感のあるプリンタ市場の中でも成長著しいジャンル。同社でも、今年2月に発表した複合機「CC-600PX」で、発表当時最新の顔料系インクを採用するなど、複合機にかける意気込みはヒシヒシと伝わってくる。
「プリンタ市場は約1/4は、従来のゼネラルプリンタ(単機能機)ではない複合機のような多機能タイプになっていく。新製品でも大きく期待するのは、PM-A850。強力な新製品群で、プリンタシェアをミニマムでも55%以上を狙いたい」(エプソン販売の真道昌良社長)
PM-A850のTVCM第一弾「あややファミリー編」は、10月11日からオンエアされる。
CMのストーリーは、4人家族のキャラクター(本人=あやや、パパ=パやや、ママ=マやや、おばあちゃん=ばやや)すべてを、“あやや”が一人4役でこなすというもの。「あややは携帯から」「マややはデジタルカメラから」「パややは(銀塩)フィルムから」「ばややは昔の写真から」と、それぞれの世代が日常使っている機器・メディアから、気軽に写真プリントできるというPM-A850の機能を表現。“あやや”が一人4役をこなすことで、家族全員でプリントを楽しめることを提案している。
発表会に登場した“あやや”は、CMの一人4役について一言。
「けっこう楽しめました。一番、メークに時間がかかったのは“マやや”。こーんなツケマツゲをしたり、真っ赤な口紅を塗ったりとたいへんでしたが、鏡の前でどんどん違う自分になっていくのが面白くて。なりきれました」
「“パやや”を演じた時は、男になったらこんな感じなのかなって。(『本当のお父さんに似てますか』の質問に)うちのパパはもっとガタイが良くて、私の4倍ぐらいあるかな(笑)」
また、新製品のPM-A850についての質問では「カラリオのプリンタ(PM-A850)を頂いたのですが、機械オンチなもので……。まだ、使ってません。今度家族が東京に来る時(“あやや”は兵庫県出身)に教えてもらおうかな。(カメラ付き)携帯電話で撮影はしているので、そのプリントをしてみようかなと思っています」と苦笑。
それでも司会者が「新製品はキレイに印刷できるだけではなくて、長持ちするんですよね」と話題を振ると「“つよインク”ですよね」と笑顔で答えるなど、イメージキャラクターとしての仕事はしっかりとこなす“あやや”。
「よく、うちのママが“昔は私もこんなにキレイだったのよ”と昔の写真を見せてくれるんです。私も、ママぐらいの年齢になった時に、自分の子供に見せて自慢できるようなキレイな写真を(カラリオで)残したいです」
さて、ライバルメーカーも同日に発表会を行うなど、プリンタメーカー各社は、最大の商戦期である年賀状需要に向けて新製品を投入しているわけだが……。
「年賀状はここ2、3年作っていないのです……。でもせっかくプリンタがあるので、どんなのにしましょ……。やはり、キレイに写真を撮ってプリントしたいです」
カラリオの“あややCM”は、シリーズ化するのだろうか。
「うーん、どうだろう。でも、面白かったので続いて欲しいです」
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[西坂真人, ITmedia]
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