News:ニュース速報 2003年10月2日 09:35 PM 更新

NECエレ、グラフィックス機能を完全1チップ化した携帯向け液晶ドライバ


 NECエレクトロニクスは10月2日、業界で初めてグラフィックスエンジンを内蔵した携帯電話向けTFT液晶ドライバICを製品化したと発表した。外付けチップが不要になり、端末の小型化などに貢献できる。


 ソース、ゲートの両ドライバと電源、表示用SRAMに加えてグラフィックスエンジンも内蔵。携帯電話の画像処理に必要な機能を完全に1チップ化した。専用LSIを別に用意する必要がなくなり、システム・オン・グラス技術により液晶ガラス基板上に同ドライバを直接実装することも可能だ。

 グラフィックスエンジンは同社がフィンランドBitboysに開発委託したもの。ベクターグラフィックス(SVG形式)のハードウェア処理機能も搭載した。アンチエイリアス機能などと組み合わせた滑らかな描画を高速に行える。また16段階のアルファブレンド機能も備え、豊富な表現が可能だ。132×176ピクセル/26万色表示に対応する。

 10月3日からサンプル出荷を始める。サンプル価格は1800円。12月に量産を開始し、2004年3月に月産約50万個を見込む。

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