News 2003年10月14日 12:53 PM 更新
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Xboxのチップメーカー、特許訴訟のさ中、株式公開へ

XboxやiPodで使われているDACの開発会社であるWolfson Microelectronicsは、ライバルのCirrus Logicから特許違反で訴えられている。にもかかわらず、WolfsonはIPOに踏み切る構えだ。(IDG)

 スコットランドの電子機器メーカーWolfson Microelectronicsは今週、米国の競合会社であるCirrus Logicから特許違反で訴えられているにもかかわらず、株式公開(IPO)に踏み切る。

 Wolfson、Cirrus Logicはどちらもゲーム機器、STB(セットトップボックス)などの娯楽機器で使われているオーディオDAC(デジタル・オーディオ・コンバータ)を製造している。Wolfsonの大口顧客の一社はMicrosoftで、WolfsonのオーディオDACはMicrosoftのXboxに、ライバルのCirrus LogicのDACはソニーのPlayStationに採用されている。

 Cirrus Logicは10月9日、南カリフォルニア地区連邦地裁に対し、特許侵害としてWolfsonを提訴した。訴訟に関連しているのはWolfson製DACの15製品で、Cirrus Logicによれば、米国特許番号6,492,928と6,011,501を侵害しているという。同社は損害賠償と、Wolfsonが製品を販売もしくは米国に輸入することに対する終局差し止め命令を求めている。

 WolfsonはCirrus Logicの主張に正当性はないと述べ、対抗する考えを13日、明らかにした。

 WolfsonのIPOおよびロンドン証券取引への上場は、地元メディアの報道によれば、数日遅れる模様だ。同社はIPOの価格を来週発表する予定だという。

 Scotsman紙が13日に報じたところによれば、IPOにより見込まれる時価総額は3億5500万ドルになるという。

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