News | 2003年10月29日 02:25 AM 更新 |
Desktop EvolutionのDe-Tablet(1900ドル)はLinuxベースのタブレットPCとしては最初のものだ。ただし、一般的なタブレット愛好家を満足させるにはソフトウェアをさらにチューンする必要があるだろう。
マットブラックのDe-Tabletは、東芝のPortege 3500としてのほうがよく知られているはずだ。OSにはLycorisのLinuxディストリビューションであるLycoris Desktop/LX Tablet Editionが組み込まれている。1.33GHzのモバイルPentium IIIプロセッサ、内蔵Wi-Fi、Ethernetポート、V.92モデム、SDメモリー、CFメモリスロットを備えている。
Lycorisがタブレット専用の調整を行ったのは3点だけ。仮想キーボード、タスクバー内のバッテリーメーター、そしてタッチスクリーン機能だ。ひとつ警告を。現在のDe-Tabletは、タブレットに望むであろうことが実現されていない。例えば、手書き文字認識や、ポートレートモードだ(これらの機能は次のリリースで実装される見込み)。
私はDesktop/LX Tablet Editionは比較的設定しやすく、使いやすいと感じた。KDE (K Desktop Environment) にログインすると、ウェルカムスクリーンが表示され、ビデオツアーを始めるか、Help Centerを立ち上げるか、聞いてくる。それ以上の補助が必要ならば、Viewletsというオーディオビジュアルガイドがアニメーション付きでステップごとの学習を助けてくれる。これはメインメニューのHelp and Supportセクションから起動することも可能だ。
Ethernetケーブルをプラグインし、いったんログアウトしてから復帰すると、PC Worldの内部ネットワークとウェブにアクセスできるようになっていた。このソフトウェアはコニカミノルタのDimageデジタルカメラのサムドライブ・ストレージデバイスを一度で認識した。しかし、タブレットで(スタイラスを使って)データを入力してからレスポンスが得られるまで一定の遅延が見られた。
De-Tabletは確かに使用できる。しかし、このパッケージがMicrosoftのWindowsベースタブレットと互角に戦うためにはソフトウェアを強化する必要がある、というのが私の意見だ。
[Alexandra Krasne, IDG Japan ]
Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.