News:ニュース速報 2003年10月30日 06:05 PM 更新

日本IBM、新聞紙面サイズのタッチパネルディスプレイを開発


 日本アイ・ビー・エム(IBM)は10月30日、新聞紙面サイズ(A2判)のタッチパネルディスプレイを開発したと発表した。新聞1ページを実寸で表示でき、組み版後の「大刷り」をペーパーレス化できる。


 同社は新聞社向け電子組み版システムに早くから取り組んできた。新聞社では制作作業もほぼ電子化されているが、組み版を実寸表示できるディスプレイがないため、いったん大型プリンタで「大刷り」として出力して修正や校閲を行う。組み版後の細かな修正は不可欠なため、降版までに何度も大刷りを出力する場合には時間がかかってしまう。

 新開発したディスプレイは28.3インチ(2560×2048ピクセル)で、新聞1ページを実寸表示できる。新聞用フォントや写真、地紋付きカットも鮮明に表示でき、タッチパネルで容易に操作が可能という。制作の効率化が図れる上、実寸の電子新聞などへの応用も可能だ。


 新ディスプレイは、11月4日に開幕する「第17回新聞製作技術展」(JANPS 2003、東京ビッグサイト)に出展する。

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