News 2003年11月21日 07:30 PM 更新
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PalmSourceのネーゲルCEO、COMDEXでPDAの新技術を披露

デビッド・ネーゲル氏はCOMDEXの基調講演でPalm OS次期バージョン、Palmベースのゲームマシン、Zodiacなどを披露した。(IDG)

 PalmSourceのCEOであるデビッド・ネーゲル氏は11月19日、ラスベガスで開催されているCOMDEXの基調講演で、ユビキタスに無線接続されたハンドヘルド機の障害の多くはすでに解決され、「新しいコンピューティングの時代」への道が開かれようとしていると述べた。

 特にITマネジャーにとっては、セキュリティとバンド幅が引き続き問題となってはいるが、同氏はPalm OS Version 6の次バージョンであるコードネーム“Sahara”はハンドヘルドのセキュリティ問題に対処したものだと述べた。

 同氏はまた、年末までに15億人が「広帯域ネットワークの中に入ることになる」と述べた。これは、15億人がブロードバンドにアクセスするということではなく、広帯域ネットワークにアクセスできるエリアにいる、ということを意味する。

 「次の時代のコンピューティングでは、大げさではなく、この惑星の上のどの人にもアクセスすることができるようになる」とネーゲル氏。

 同氏の講演中デモンストレーションされていた数多くのデバイスのうち、観衆から最も大きな反応を獲得したのは、Tapwaveのハンドヘルド機、Zodiacだった。ペーパーバックよりも小さいこのゲーム機は、Bluetoothネットワーク機能を内蔵しており、2人のプレイヤーがレーシングゲームで競い合うことができる。Zodiacのサウンドとグラフィックスは観客をうならせ、デモンストレーションに拍手を贈った。

 Zodiacのようなデバイスは、カレンダーや住所録のような標準的な機能も持っており、「市場が求めている」基準に適合しているとネーゲル氏は述べた。同氏によれば、これらのデバイスには汎用的な作業を実行できる能力があり、娯楽、地図、メッセージングなどの専門的な機能においてもクラス最高の能力を有しているという。

 これらのデバイスをさらに効率よく管理するため、ITマネジャーは自社のネットワークでテストし、すべてが一つのプラットフォームを基にしていることを確認する必要があるだろう、とネーゲル氏は述べた。

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