News | 2003年12月1日 09:18 PM 更新 |
日本でも多くのユーザーが利用しているブログ(Blog)ツール「Movable Type」。開発者したミーナ・トロット、ベン・トロット夫妻がこのほど来日した。東京の青山ではユーザーとの交流イベント「Six Apart Tokyo Gathering」が開かれ、多くの来場者でにぎわった。
サーバインストール型ブログツールの先駆けで、世界中に多くのユーザーが存在するMovable Typeが生まれたのは、自らブログを運営していた女性が「もっと使いやすいツールはないの?」とプログラマーであり夫でもある男性にリクエストしたのがはじまりだという。
そして、夫妻は狭いアパートで会社を起こし、そのプログラムを改良し、世界中のユーザーに公開し大きな支持を受けた…。その夫妻こそが、米Six ApartのCEO・ミーナとCTO・ベンのトロット夫妻だ。
今回の来日はMovable Typeを元にしたASPサービス「TypePad」の@niftyへのライセンス契約の交渉が主な目的。サービス発表記者会見の翌日、11月22日に東京の青山でMovable Typeユーザーを集めた交流会「Six Apart Tokyo Gathering」が行われた。
イベントの告知はわずか2日前に、Six Apartのブログ上で告知されただけにもかかわらず、口コミ(ブログコミ?)でそれを知った70人以上の熱心なユーザーが集まるという、大規模なものとなった。
イベントは立食パーティー形式で行われ、参加者は思い思いに談笑しユーザー同士が交流した。もちろんトロット夫妻は大人気で、多くのユーザーと会話し、記念写真にも快く収まっていた。
パーティーの後半には夫妻がテーブルにつき、即席記者会見が行われ、注目のMovable Type次期バージョン(Ver.2.8または3.0)について興味深い話が出た。夫妻によると、次期Movable Typeの改良点は以下の通りだ。
最後にミーナ氏が「日本に来て皆さんとお会いできて光栄だ。アパートで開発していたころにはこんな国際的な交流ができると思わなかった。今回日本語の対応がきれいにいかないところがあるという指摘があったので、そのあたりは至急対応していきたい」と語り、イベントを締めくくった。
最初から国際化を視野に入れて開発が行われてきたというMovable Type。今回のイベントでも日本語対応について多くの意見が出されたが、新バージョンでは多くの問題が解消されるだろう。
トロット夫妻の性格によるものか、IT系イベントにありがちなトゲトゲとした雰囲気がまったくない暖かな雰囲気が印象的なイベントだった。
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[田口和裕, ITmedia]
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