News:ニュース速報 | 2003年12月2日 06:25 PM 更新 |
東芝は、「消えるインク」を応用したプリンタトナーなどを12月8日に発売する。加熱すると印刷した文字を消すことができ、プリント用紙を再利用可能なのが特徴。環境負荷とコストを低減したい法人向けに販売する。
「e-blue」ブランドでトナー(2万円)、感光体ユニット(7万円)、専用消去装置(オープン価格)を販売する。
「消えるインク」は色素と発色剤に「消去剤」を添加したもの。インクに約140度の熱を加えることで、色素と発色剤の分子結合が切断されて色が消える。さらに発色剤と消去剤を結びつかせることで、色素と発色剤の再結合を防いで色が消えた状態を維持する仕組みだ。
専用消去装置は1度にA4サイズ400−500枚を処理でき、文字を消した用紙は繰り返し使える。同社で実際に導入し、50人の職場で3台のうち1台をe-blueに置き換えて半年間利用したところ、新規購入用紙の約6割を削減できたという。
書類に文字を書き込んでも一緒に消せるよう、同じインクを使った「消せるボールペン」(300円)、「消せるマーカー」(同)も同時に発売する。
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[ITmedia]
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