News | 2003年12月11日 10:36 PM 更新 |
ソニーが運営する体験型科学博物館「ソニー・エクスプローラサイエンス」(東京・台場)が、12月13日にリニューアルオープンする。従来の100倍の数の星々を投影できるプラネタリウムや、“球形生命体”のような癒し系ロボットが新登場した。
QRIOが新作の踊りを披露
同施設は2002年にオープンした。リニューアルでは展示面積を約330平方メートル拡張。新規13展示を追加し、合計32展示に内容を拡充して再オープンする。デジタル技術を駆使した「デジタルドリーム」と自然科学を学べる「サイエンスワンダー」の2つのセクションで、さまざまなアトラクションが楽しめる。
12月11日に行われたオープニングセレモニーには、ソニーの出井伸之会長と、4体組ロボット「QRIO」、元宇宙飛行士で、同施設に近い日本科学未来館の毛利衛館長が参加した。
出井会長は「ソニーの役割は、科学を身近で楽しいものにすること。施設を通じて科学は難しいものではないことが分かってもらえれば」と話した。
毛利さんは「例えばハイビジョン映像で見た南極の日食をきっかけに本物の日食を見てみたいと思うように、子どもたちがデジタルを入り口にして“実体験”にも興味を持ってほしい」とリアルな体験の大切さを語った。
また、QRIOが久しぶりにダンスを見せた。
リニューアルの目玉は、170万個の恒星が輝くプラネタリウム。従来は7000から2万程度の星しか表現できなかったが、ソニーの半導体加工技術を応用した「スタープロジェクター」により、星の数を一挙に100倍近くに増やした。
また、球形の新ロボット「ヒーリング・クリーチャー Q.」も登場した。楕円形に光る“顔”の前に手をかざしてゆっくり動かすと、丸い体を転がしながらついてくる。かわいい“癒し系”ロボットだ。
「人工的に作られた球形生命体」という設定の同ロボットだが、本体は可視光・赤外線センサー、加速度センサー、磁気センサーなど約40個のセンサーを内蔵したハイテクの固まり。基本的には観賞用だが、人間が触ったり声をかけることで1億通りの感情表現を見せてくれるという。
新セクション「Digital Dream Lab」では、入口で写真と2次元バーコードが入ったIDカードを作って入場。さまざまなアトラクションの隣に置かれたバーコードリーダーにIDカードをかざすと、撮影した自分の写真を専用めがねで立体視できたり、お台場を撮影した1億画素の超高精細画像にあらかじめ隠された自分の写真を探し出すゲームなどが楽しめる。
その他、「犬」や「車」などディスプレイに手書きで漢字を書くと、実際の犬や車の絵が表示されるという“書いた字が形になる”「スタイリッシュボーン」なども加わった。
ソニー・エクスプローラサイエンスは、港区台場1丁目7-1「メディアージュ」5階。ゆりかもめ台場駅から徒歩3分、お台場海浜公園駅からは徒歩2分、りんかい線東京テレポート駅からは徒歩5分。営業時間は11時から19時(最終入場は18時30分)。入場料は子ども(3−15歳)300円、大人500円。
[岡田有花, ITmedia]
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