News:ニュース速報 2003年12月24日 11:39 AM 更新

ウェアラブルのXybernaut、電源管理技術の特許を取得


 米Xybernautは12月23日、モバイル機器の電力管理機能を強化してバッテリー寿命を延ばす技術について、米国特許を取得したと発表した。この特許は「Core Computer with 'Clock-down' Features」(“クロックダウン”機能を備えたコアコンピュータ)と呼ばれる。“クロックダウン”は機器の電源管理機能を指している。

 同社は以前に「トランスファーラブルコア」に関して特許を取得済み。トランスファーラブルコアは、携帯電話の3分の1ほどの大きさでプロセッサやメモリなどPCの中核要素を含んでいるが、今回の特許は、こうしたコアユニットをベースにシステムを構築する際に欠かせない「エンクロージャ部」も含めた、システム全体を適用対象としている。エンクロージャ部はコアユニットに対して接続手段とインタフェースを提供するもので、小型ノートPC、携帯電話、自動車のダッシュボードなど、あらゆる形態を取る可能性があるとしている。

 Xybernaut会長兼CEOのエドワード・ニューマン氏はこの特許について次のように説明している。「この電源管理技術はウェアラブル、無線通信、携帯可能なコンピューティングシステムなどの多くの技術にとって重要だ。この分野の知的財産を保護することで、モバイルコンピューティング分野での当社の主導的な立場を強固にする」

 同社によると、この種の機器は、クロックダウン機能によって軍事など各種用途に対応しやすくなる。この特許で描かれたシステムには、安全上の指示や点検/メンテナンス/修理の手順、ミッションごとの固有情報や特定の性能パラメーターなどを組み込むことができるという。

関連記事
▼ ウェアラブルコンピュータ搭載のハイテク防弾チョッキ

関連リンク
▼ Xybernautのプレスリリース

[ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.