ITmedia NEWS >

2003年のサーバ市場は12%減 x86サーバはプラスに

» 2004年03月02日 21時36分 公開
[ITmedia]

 インターナショナルデーターコーポレイションジャパン(IDC Japan)はこのほど、2003年のサーバ市場動向を発表した。企業の設備投資回復を追い風に、出荷台数は43万7000台と前年比で9.3%増えた一方、低価格化により金額ベースの市場規模は前年比12.3%減の7236億円に縮小、3年連続のマイナス成長となった。

 x86サーバ(IA-64は除外)は金額ベースで前年比4%増、台数ベースでも同11.5%伸びた。だがRISCサーバは金額ベースで前年比17.6%の大幅減。同社は「RISCサーバから、より低価格なx86サーバへのシフトが加速したため」と分析している。メインフレームの出荷金額は前年比12.4%減だが、減少幅は3年連続で縮小。メインフレームからRISCサーバへのシフトは一服感があり、「プロプライエタリシステムからオープンシステムに移行するよりも、オープンシステムからオープンシステムに移行するほうが容易でリスクも小さいことが、RISCサーバからIAサーバへの需要シフトを後押ししている」(同社)。

 ベンダー別シェアでは、富士通が22.5%と1位の座を守った。2位は日本アイ・ビー・エム(20%)、3位は日本ヒューレット・パッカード(15.1%)。メインフレームの出荷が堅調だった日立製作所や、x86サーバ市場で成長を続けているデルがシェアを拡大した。

 2003年第4四半期に限って見ると、金額ベースの市場規模は1731億円と前年同期と同水準で、回復傾向が見られるとしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.