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世界半導体売り上げ、2月は前年比30%増

» 2004年04月03日 09時39分 公開
[ITmedia]

 半導体工業会(SIA)の4月2日の発表によると、2004年2月の世界半導体売上高は、前年同月比30.8%増の155億8000万ドルに達した。前月比では0.2%の微増にとどまるが、SIAでは、2月は1年間の中で半導体の売り上げが比較的軟調な月とされており、例年のパターン通りだと説明している。

 SIAのプレジデント、ジョージ・スキャリーゼ氏は、前年比で30%強の伸びの背景には、「ビジネス環境の着実な改善」があるとしている。この伸びは「企業のIT支出の回復によるところが大きいが、現状の成長サイクルはすべてのエンドマーケットと主要製品分野に及んでいる」とする。顧客は依然、在庫に対して慎重で、2月の出荷状況は事実上、半導体消費をなぞった形であるため、「在庫調整が今後の半導体販売の足を引っ張ることはないだろう」としている。

 SIAによると、通信セクターの需要回復により、プログラマブル論理デバイスとスタンダードセルの販売が2月に4.3%伸びた。例年、2月はPCの販売量が落ち込むため、マイクロプロセッサの売り上げは前月比0.7%減に終わっている。地域別では米国と日本が前月比で微減、欧州とアジア太平洋地域は増加している。2003年に2けた増を記録した無線通信と家電セクターも、2月は横ばいから減少となったが、今後は再び盛り返すと予測されている。

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