ITmedia NEWS >

HP、初の4ウェイOpteronサーバ発売

» 2004年04月20日 08時40分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Hewlett-Packard(HP)は4月19日、大手サーバメーカーとして初めて、AMDのOpteronを搭載した4プロセッササーバ「ProLiant DL585」を発売した。

 ProLiant DL585は4U(高さ18センチ)のOpteron搭載サーバで、Xeonを搭載した「DL580」の姉妹製品に当たる。PCI-XスロットはDL580よりも2つ多く、最大メモリは64Gバイトと、DL580よりも32Gバイト拡大している。

 値段もXeonシステムより低く設定されている。AMD最速の2.2GHz版Opteron 848を2個搭載したエントリーレベルのDL585は1万1999ドル。これに対してIntel最速の2.8GHz版Xeon MPを搭載した同程度の仕様のDL580は1万5798ドルとなっている。

 ただ、OpteronとXeonの違いから、Xeonシステムに搭載されているメモリ保護機能はDL585では備えていない。「Opteronアーキテクチャではプロセッサ自体がメモリコントローラを備えているため、Intelプロセッサと同じやり方でホットプラグメモリを提供することは実際には不可能だ」と、ProLiant Systems担当グループマネジャー、スティーブ・カミングス氏。

 高性能コンピュータの分野ではこれまで、デュアルプロセッサのOpteronシステムは大型コンピューティングクラスタを構成する低価格の64ビット部品として利用されてきた。しかしHPの4ウェイシステムによって、今やOpteronの魅力はエンタープライズ分野にも拡がったかもしれないと、調査会社IDCのアナリスト、マーク・メレノフスキ氏は指摘している。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.