ドコモやボーダフォンといった人気ブースと遜色ないほどの観客を集めるブースが、電子文書のソリューションを紹介する区画にもあった。電子ブック技術のプレゼンを行っていた3Dデジタルマックスのブースだ。
「一方通行のITはもう古い。今はお客のフィードバックを重視する“CT(コミュニケーションテクノロジー)”の時代」とうたう同社。通販番組でおなじみの某社社長も顔負けの威勢のいい語りでアピールしていたのは、Webサイトやダイレクトメール(DM)に対するユーザーの反応を分析するサービスだ。
同社は、プラグインなしで閲覧できる電子ブック作成ソフト「3Dmall DBook」や、ストリーミング技術を使った画像ズームソフト「3Dmall MaxZoom」などのソフトを提供している。これらのソフトを組み合わせて作成したDMを開いたユーザーの行動を分析し、ページの閲覧時間、ズームが指定された座標を明らかにする。分析した結果、例えば液晶ディスプレイ付きの音楽プレーヤーの場合では、液晶画面に画像を表示させておいた方がズームされる確率が上がったという。
このほかにも、DBookの導入事例としてオフィス家具企業のナイキを紹介。家具総合カタログのデジタル化で、印刷などの年間経費1億5000万円を1年で9000万円に削減した。「これだけの利益を出すにはいくら売上が必要ですか?」。
最後にもう1つ、1台のPCを5人のユーザーで無理なく共有するためのソフト「PC2GETHER」を紹介したい。
韓国のELGENが開発したPC2GETHERは、インストール先のPCのリソースを最大5ユーザーに割り当てる。入出力用にディスプレイ、VGAカード、キーボード、マウスを5セット用意すれば、PC 5台分を1台でまかなえるのだ。
もちろん、PCの処理能力自体は変わらないため、Photoshopを使った画像処理といった負荷の大きなアプリケーションの利用には向かない。だが、オフィスソフトの利用程度なら負荷も軽く、違和感なく作業できるという。
さらにPCの総数が減るため、メンテナンスやソフトのアップデートの手間も減る。国内発売元のcarlaによると、中小企業からの引き合いが多いという。
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