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SAP会長、「mySAP ERPへの移行は順調」

» 2004年05月13日 10時39分 公開
[IDG Japan]
IDG

 SAPのヘニング・カガーマンCEOは5月12日、米ニューオーリンズで開催の国際顧客会議SAPPHIRE '04の記者会見で、SAPのフラッグシップソフト「R/3」の顧客は新版の「mySAP ERP」へと着実に移行していると報告した。

 およそ2万2000の同社顧客うち、3分の1ほどがR/3から新版のmySAP ERPに切り替えているという。

 同氏は「当社は移行を強制しているわけではない」とし、R/3の保守期間を2012年まで延長したことに言及した。「ただし顧客には、mySAP ERPがR/3よりもずっと高性能で、機能もはるかに多いと伝えている。この価値を判断理由に移行に踏み切ってもらいたいと考えている」と同氏。

 同日発表したMicrosoftとの提携について、カガーマン氏は両社プラットフォーム間での技術統合の重要性を強調。また、この提携はIBM WebSphereとの統合作業の妨げにはならないと言い添えた。

 同氏はSAPの最大口顧客の多くはWebSphereを採用していると語り、「(各種市場セグメントの)当社顧客にとって、MicrosoftとIBMはどちらも非常に重要な存在だ」とした。

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