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FCC、テレビ放送用の周波数帯開放を提案

» 2004年05月14日 08時57分 公開
[ITmedia]

 米連邦通信員会(FCC)は5月13日、テレビ放送用の無線周波数帯のうち、テレビ局が利用していない周波数帯を、無線ブロードバンド接続サービス提供などの用途向けに開放することを提案した。

 提案では、テレビ放送に干渉が起きないよう、免許を取得していないデバイスに対しては「スマートラジオ」機能を装備して未使用のテレビチャンネルを特定することを義務付けるとしている。

 今回の提案は、新種のブロードバンド機器やサービスが、こうした用途に適した未使用の周波数帯を利用して発展することを目指すものだとFCCは説明。これによって無線インターネットサービス提供企業はサービス範囲の拡大が可能になり、特に地方やサービスが行き届いていない地域に恩恵をもたらす可能性があるとしている。

 免許を取得せずにテレビ用の周波数利用を認める機器としてFCCは、ノートPC用の無線LANカードや家庭用の無線LAN機器といった「パーソナル/ポータブル」機器と、商用の無線ブロードバンド接続サービスなどに使われる「固定型/アクセス」デバイスの2種類を設定。干渉を避けるために、それぞれに関して利用要件を定めている。

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