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ソニー、885万画素の超高精細プロジェクター用液晶を開発

» 2004年05月18日 20時07分 公開
[ITmedia]

 ソニーは5月18日、フルHDTVの4倍の解像度となる885万画素の超高精細プロジェクター用1.55インチ液晶デバイス「4K SXRD」(Silicon X-tal Reflective Display)を開発したと発表した。デジタル化が進む映画業界向けに本年度中の商品化を検討する。

 プロジェクター「QUALIA 004」に搭載したフルHDTV(1920×1080ピクセル、約200万画素)対応液晶デバイス「2K SXRD」(関連記事参照)の4倍の解像度を持つ。従来と同じ画素間スペースを確保しつつ、画素ピッチを9μメートルから8.5μメートルに縮小し、画素面積を10%低減することで1.55インチサイズに855万画素を集積した。300インチ超のスクリーンでも、固定画素特有のメッシュ感を感じさせないという。

 パネルサイズを2倍にしたことで照明面積が4倍になり、輝度が高まった。また反射率も従来の65%から72%に高め、映画館用プロジェクターとしても実用的な明るさを確保できるとしている。コントラスト比も4000:1と高い。

 プロジェクター搭載時には、同パネルをRGB各色ごとに使用する。デジタルシネマ上映用に、映画館など大画面用途として商品化を進める。また2K SXRDを搭載した家庭用リアプロジェクションTVの製品化も検討していく。

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