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MSのTechEd、Longhornを離れて現行製品に焦点

» 2004年05月20日 08時48分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Microsoftは最近のイベントで次期Windowsの「Longhorn」について盛んに宣伝していたが、来週サンディエゴで開催のTechEdでは現在の製品と近くリリース予定の製品に焦点を当て、Longhornにはほとんど言及しない予定だ。

 ロサンゼルスで開かれた昨年のProfessional Developers Conference(PDC)ではLonghornがテーマとなり、今年シアトルで開催したWinHECでもLonghornについてのセッションが多かった。しかしTechEdでは対照的に、焦点を現在に戻している。

 Microsoftの上級プロダクトマネジャー、ハーリー・シトナー氏は、TechEdでは現在提供中あるいは直近でリリース予定のソフト製品がテーマになると話す。「PDCは未来がテーマになることもあるが、TechEdは現在がテーマだ」

 TechEdでLonghornが出てこないのは、Microsoftが顧客と自社にとっての問題に回帰する姿勢を示すものだと、Jupiter Researchの上級アナリスト、ジョー・ウィルコックス氏は指摘する。

 TechEdでMicrosoftは複数の製品を発表するもようだ。過去2年にわたるセキュリティへの取り組みの成果として、ファイアウォール/Webキャッシング製品の「Internet Security and Acceleration (ISA) Server 2004」を正式発表。この製品は7月に正式リリースが見込まれる。

 また、Exchange 2003向けのスパムフィルター「Intelligent Message Filter」(IMF)についても詳しい情報を公表する見込み。IMFは昨年発表され、当時MicrosoftはExchangeのライセンスでSoftware Assuranceに加入している顧客のみにこれを提供すると話していた。しかし一部内部筋の見方では、同社はこのアドオンをExchange 2003の全ユーザー向けにリリースするもようだ。

 このほかWindowsとLinuxを比較するセッションなども予定されている。(→詳細記事)

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