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業界別ホステッドCRMに賭けるSiebel

» 2004年05月26日 11時03分 公開
[IDG Japan]
IDG

 強力なライバル企業との競争にさらされている米Siebel Systemsは、ビジネスアプリケーション市場でシェアを勝ち取るため、オンプレミスCRMとオンデマンドCRMを組み合わせて売り込むとともに、強化型ホステッドCRMの提供に目を向ける方針だ。同社執行副社長のデビッド・シュマイアー氏が明らかにした。

 Siebelが主力とするエンタープライズCRMの市場に、SAPやOracleといった大手ERP企業が手を伸ばすようになり、Siebelは競争激化に直面することとなった。そこで今度はSiebelが、ホステッドCRM市場の中心へと手を伸ばす番だと、CeBIT Americaでの基調講演後のインタビューでシュマイアー氏は説明した。

 ホステッド版で提供されるものが、エンタープライズ版Siebel CRMの全機能というわけではない。「当社は、需要に応じて加えたい時にその機能を有効にすることができる。これは新市場を開拓する上で古典的な戦略だ」と同氏。

 Siebelはまた、既存のホステッドCRM各社への対抗という意味で、業界別CRMソフトにも期待しているという。同社は今月、23業界に対応の業界別ホステッドCRMソフトのうち、8業界分を年内に提供すると発表している(5月11日の記事参照)。

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