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SOAベンダーWakesoft、廃業へ

» 2004年05月29日 09時51分 公開
[IDG Japan]
IDG

 サービスベースのJavaアプリケーション開発用ソフトのメーカーであるWakesoftが、5月31日をもって営業を停止する。インフラソフト市場統合の波の犠牲になったと、同社CEOが28日明らかにした。

 IBMやBEA Systemsなど、大手のソフト企業もサービスベースアプリケーション構築用ソフトを強化しつつある。Wakesoftは最近、これら大手に契約を奪われるようになり、投資家が期待する目標を達成できなくなったとシャーリー・フォスターCEOは説明している。

 ソフト業界では今、サービス指向アーキテクチャ(SOA)がトレンドとなっており、大手ソフトメーカーはSOA用の技術や製品の拡充に努めている。こうした背景から、ZapThinkのアナリスト、ロン・シュメルザー氏は、今回のような事業閉鎖のペースは今後高まる一方だろうと予測する。「買収、合併、新規台頭企業と現役ベンダーの破たんなどにより、SOAに関連する多くの市場が統合されていくだろう」と同氏。

 Wakesoftは顧客に事業閉鎖を伝えており、製品サポートのための代替契約を提示するべく作業を進めているという。フォスターCEOは、身売り先を探したかどうかについてはコメントを避けている。

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