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世界の半導体市場、均衡が取れた成長サイクルに

» 2004年06月19日 09時37分 公開
[ITmedia]

 調査会社iSuppliは2004年の半導体販売予測を引き上げ、世界の販売高は今年、前年比24.4%増加して2265億ドルに達する見通しだと発表した。4月の時点では19.8%増を見込んでいた。

 2005年には伸び率が11.8%に鈍化し、2533億ドル規模になると予測。2006年には0.1%増とほぼ横ばいの2534億ドル、2007年は再び盛り返して9.2%増の2766億ドル、2008年は10.4%増の3054億ドルを予想している。

 半導体販売はドットコムブームで1999年から2000年にかけて急増した後、2001年に大幅に落ち込んだが、今回はこのような過熱気味のサイクルにはならないとiSuppliは予測。現在の市場の成長は、需要と供給の両面で堅調な基盤に支えられたものだと指摘している。

 「半導体は2004年、すべての分野で復調してプラス成長となり、全地域で成長が見込める。2000年と比べると、今回のサイクルははるかに穏当で、均衡が取れている」と、iSuppliの主席アナリスト、ギャリー・グランボア氏は述べている。

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