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光学3倍ズームの「携帯電話付きカメラ」、Samsungが販売へ

» 2004年07月13日 17時29分 公開
[IDG Japan]
IDG

 携帯電話のデジカメ機能は次第に標準的な機能になっているが、いくら技術が進歩しても、レンズが小さく、光学ズーム機能がないため、携帯電話のカメラで撮影した画像はたいてい、普通のデジカメで撮影したものよりも劣っている。

 Samsung Electronicsの新デバイス「SPH-S2300」はこの状況を変えるかもしれない。この製品はこの問題に反対の角度から取り組んだものだ。間もなく発売のこの製品は、一般的なデジカメと同様にPentaxの光学3倍ズームレンズを備え、LEDベースのフラッシュではなく普通のカメラのフラッシュを使うため、「カメラ付き携帯」と言うよりは「携帯付きデジカメ」と言える。

 解像度は320万画素で、リムーバブルSDメモリカードに画像を保存できる。従来のデジカメと同様に、ユーザーは画像のサイズを2048×1536ピクセルから640×480ピクセルまで設定できる。ISO感度設定はオート、100、200、400に設定でき、ホワイトバランス補正も可能。光学3倍ズームを4倍デジタルズームで補い、オートフォーカス機能を備える。

 SPH-S2300の外観はデジカメに似ている。

 番号キーは閉じたパネルの下に隠れており、アンテナは内蔵されているため、パッと見には、フロントパネルの「Anycall」のブランド名を除いては、電話が中に入っていることを示す手掛かりはほとんどない。背面には176×220ピクセルのTFT液晶ディスプレイが搭載されている。

 この製品はCDMA規格に対応し、今月中に韓国で発売される予定だと、Samsungの広報担当ソフィア・キム氏は語る。価格はまだ確定していないが、800米ドル程度になりそうだと同氏。

 同氏によると、今のところSamsungにはこの製品を韓国以外で販売する計画はないが、他国で発売する可能性は残っているという。

(c)Samsung

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