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» 2004年07月30日 11時33分 UPDATE

Pentium 4の4GHz到達、来年第1四半期に延期

Intelは4GHz版Pentium 4のリリース延期について、このところ相次いでいる製造・設計問題が原因ではなく、「希望通りの量を生産できないため」と説明している。(IDG)

[IDG Japan]
IDG

 Intelは4GHz版Pentium 4の立ち上げを2005年第1四半期(1〜3月)に遅らせることを決定した。リリーススケジュールを見直した結果、十分な量を生産できないと判断したためだ。同社の広報担当者が7月29日に明らかにした。

 同社の社長兼COO(最高執行責任者)ポール・オッテリーニ氏は昨年、金融アナリストに向けて、2004年中にPentium 4のクロックスピードを4GHzに高めると話した(11月21日の記事参照)。今回の延期の背景には、最近同社の一部チップセットでリコールや出荷延期を引き起こした製造上・設計上の問題はないと、広報担当のビル・キルコス氏は説明する。

 「現在の環境を考えて、製品スケジュールを徹底的に見直している。(4GHz版Pentium 4について)当社の希望通りの量を出荷するために、第1四半期に立ち上げをずらすと(顧客に)伝えている」(キルコス氏)

 Intelはこれまで、設計と製造の精密さで知られてきたが、今年に入ってからはその評判に添えない事態が相次いでいる。最初の90ナノメートルプロセス製品であるPrescottとDothanは当初の計画からリリースが遅れた(1月15日の記事参照)。同社が近年最も重要な製品の1つと呼ぶGrantsdaleチップセットは、製造上の問題から一部がリコールされた。さらにCentrinoモバイル技術の次世代版「Sonoma」は、チップセットに設計上の問題が確認され、延期された。

 こうした最近の問題を受け、Intelのクレイグ・バレットCEO(最高経営責任者)は先週、社員あてに新製品の製造のやり方を変えるよう求める書簡を送った(7月28日の記事参照)

 「今の状態はわれわれ皆が知っているIntelの姿ではなく、受け入れられるものではない」と同氏は書簡に記している。

 バレット氏は明らかに、最近のIntelの実績に満足していない。同社はおそらく、今後のリリーススケジュールに関してもっと慎重になるだろうとInsight 64の主席アナリスト、ネイサン・ブルックウッド氏は語る。

 「今回のPentium 4の延期は、これ以上のスケジュールの崩壊は望まないというクレイグ・バレット氏の大号令の結果だと思う。経営陣が『スケジュールに合わせることが最優先だ』と言えば、社員は当然、より慎重なスケジュールを立てることになる」(ブルックウッド氏)

 「特赦プログラムのようなものが必要だと思う。スケジュールに問題が生じたら、発売予定の前の月よりも、その時点で認めるべきだ。多くのことをうまく処理できても、年内に4GHzを達成すると言ってそうしなかったら、誰かがそのことを取り上げるだろう」と同氏。

 ブルックウッド氏は、今回の急なスケジュール改訂は予測していなかったが、Pentium 4のような注目される製品でスケジュールが変更されるのは意外なことではないと話している。

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