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NECの新人はインドで鍛える

» 2004年08月10日 15時33分 公開
[ITmedia]

 NECは、ソフト開発部門の新入社員を対象に、インドでITを学ぶ研修を始めた。ソフト開発大国として知られるインドだが、大手IT企業が新人研修を行う例は珍しい。海外で技術と英語を学んでもらうことで、グローバル競争に対応できる人材に育てるのがねらいだ。

 ミドルウェア開発部門に配属された新人37人全員を対象に、インドのチェンナイで1カ月のIT研修を行う。第1陣は6月から7月にかけて既に終了、現在は8月13日までの予定で24人が研修中だ。

 研修は現地のIT企業に委託。インド人講師により英語で行われる。まず17日間かけてオブジェクト指向開発技術を学習。Java関連技術はSun SJC-P合格レベルを目指す。その後5日間かけ、3−4人のグループでJavaアプリケーションを開発し、実習成果を英語で発表する。

 研修中、宿舎では停電が多発し、水道が故障するなどのアクシデントが発生したが、新人たちが自ら講師やコーディネーターに連絡、交渉して解決してきた。研修後、新人からは「押しつけられていた英語学習をこれからは自主的に行いたい」「どんな場所に行っても通用する技術者になりたい」といった感想が寄せられた。

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