米Sun Microsystemsは10月5日、カリフォルニア州で開催のFall Processor Forum(In-Stat MDR主催)で次世代プロセッサ「UltraSPARC IV+」の正式発表を行った。
UltraSPARC IV+はマルチスレッディング技術を採用。多数のスレッドを同時に実行してシステムの性能強化を実現、Sunが推進しているスループットコンピューティング戦略の促進につながると説明している。
製造工程にはTexas Instrumentsの90ナノメートルプロセスを採用。キャッシュとバッファの増大を通じてアプリケーションスループットの向上を図り、当初1.8GHzという高速クロックを実現するとともに、スレッド当たりのパフォーマンスをUltraSPARC IVに比べて約2倍に引き上げる。オンチップの高速2次キャッシュ(2Mバイト)に加え、新たにオフチップの32Mバイト3次キャッシュが搭載される。
Sunは発表資料で「この革新的なNiagaraプロセッサの2006年の登場が待ち望まれる。これは従来型のプロセッサ設計から大きく飛躍するものであり、われわれが知っているようなネットワークコンピューティングインフラの在り方をいずれ変えてしまうものだ」というMicroprocessor Reportのシニアアナリスト、ケビン・クレウェル氏の談話を紹介している。
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