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世界PC市場、7-9月期は前年比12%の伸び

» 2004年10月19日 08時35分 公開
[ITmedia]

 IDCの調査によれば、2004年第3四半期(7-9月期)の世界PC市場は欧州、中東、アジアでの強い需要により、前年同期比で12%増となった。同四半期の出荷台数は4420万台で、予想を0.5%上回った。台数ベースでは、2003年第4四半期(10-12月期)に次ぐ数字となっている。

 IDCでは、アグレッシブな価格設定、モバイル機器の導入、企業における買い替えサイクルの到来、ユーロ高などが好調な要因と見ている。

 IDCのWorldwide Quarterly PC Tracker担当ディレクターであるローレン・ラバード氏は「第4四半期にはコンシューマー市場がより活発化し、アジア市場が成長する」と予想している。

 「サプライチェーンのトラブル、Intelの在庫といった細かい問題はあったが、全体的な経済状況が持ち直したことが、PC市場に最大の勢いを与えた。それだけではなく、買い替えサイクルが到来したことと、性能要求が高くなっていることで、飽和状態にある市場に構造的な流動性が生まれた」とクライアントコンピューティング担当副社長のロジャー・ケイ氏は分析している。

 日本においてはビジネス分野が中心となって市場を動かしており、コンシューマーPCは引き続き弱含み。市場全体の足を引っ張っている。

 ベンダー別ではDellが1位で805万1000台(18.2%)、2位がHewlett-Packardの715万1000台(16.2%)、3位がIBMの264万6000台(6.0%)となっている。4位と5位は富士通/Fujitsu Siemensの172万9000台(3.9%)、東芝の160万9000台(3.6%)。

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