IBM、月例セキュリティ報告書発行

[ITmedia]

　米IBMは企業のネットワークセキュリティ強化に役立ててもらう目的で、攻撃や脅威に関する動向をまとめた月例報告書「Global Business Security Index」を発行する。

　10月25日の発表によれば、この報告書ではIBMが監視に当たっている約50万のデバイスで収集した過去と現在のデータを活用。社内の専門家がこれらデータを分析して既知の脅威の潜在危険度を評価、ITセキュリティの現状について報告する。業界ごとにカスタマイズする可能性もあるという。

　同社によると、重要なインフラ提供組織である公益サービスや通信会社、政府機関を標的としたネットワーク攻撃は7月から8月にかけて55％増加。IBMが監視しているネットワークに対する攻撃も27％増加している。企業の日常業務でIT依存が強まる一方、ネットワークインフラに対する攻撃の脅威は増していると同社は指摘、企業がこうした脅威に対して事前防御を講じる一助としてもらいたい意向。

　Global Business Security Indexは、会員制の新サービス「IBM Security Intelligence Services」を通じて近い将来、企業向けに提供を開始する予定。