米OracleのPeopleSoft株公開買い付け期限を目前に控え、米国最大の年金基金であるカリフォルニア州公務員退職年金基金(CalPERS)が、150万株のPeopleSoft株式をOracleに託す方針を明らかにした。
CalPERS広報によると、この方針は11月17日午後の役員会で票決されたもの。「全体的に、そうした方が経済的に意味があり、(Oracleの最終提示額は)適正価格だと考えた」としている。
PeopleSoftに対する敵対的買収に向け、Oracleが最終提案だとして発表した買い取り価格は1株24ドル。買い付けの期限は米東部標準時間の19日24時となっている。
買い付け期限が迫っていることから、ここのところ幾つかの機関投資家がOracleの提案に応じると発表。一方で、PeopleSoftの最大の株主であるPrivate Capital Managementは、これまでのところOracle提案拒否の姿勢を示している。
CalPERSのPeopleSoft株保有率は比較的小さいが、同基金の決断でほかの投資家への圧力が増すことになり、Oracleにとってはプラスとなる。(→関連記事)
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