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米新興企業、Grid Application Server開発中

» 2004年11月19日 14時28分 公開
[ITmedia]

 ActiveGridという米新興企業が新種の商用オープンソースアプリケーションサーバの開発に取り組んでいる。同社は11月17日、ベンチャーキャピタルから300万ドルの資金を獲得したことと、ミッチェル・カーツマン氏とジャン=ルイ・ガセー氏を取締役に迎えたことを発表した。

 同社は、獲得した資金を「Grid Application Server」の開発に充てる。同社によると、Grid Application Serverは、安価なコンピュータで構成された「トランザクショングリッド」に、企業のビジネスクリティカルなアプリケーションを載せられるようにする。同社は、J2EEや.NETではスケーラビリティに限界があるとし、高価なマルチプロセッサマシンで構成された小規模なクラスタの上でスケールアップを図っていく従来の縦方向のアプローチから、低価格マシンのグリッドを使って横方向にスケールアップするアプローチへの移行を促し、データセンターの在り方を根本的に変えたいとしている。

 ActiveGridは、ハイブリッド型のライセンスモデルを採用する。同社のプラットフォームはBSDスタイルのオープンソースライセンスで提供されるが、高度な機能とサポートには、商業ライセンスを用いる。

 既に一部の企業顧客向けにα版を用意しており、2005年1月に早期アクセス版をオープンソースライセンスで出し、同年6月までに商業ライセンスのプラットフォームを投入する予定。

 同社取締役に就任したカーツマン氏は元Network Computer(NCI)社長で現在Hummer Winblad Venture Partnersのパートナー。またガセー氏は、Allegis Capitalのジェネラルパートナーで、先日PalmSourceの会長にも任命されている。

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