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2004年世界PC出荷数は前年比11.8%増

» 2005年01月20日 18時55分 公開
[ITmedia]

 米Gartnerは1月18日、2004年の世界PC市場出荷統計(速報)を発表した。出荷台数合計は、前年比11.8%増の1億8897万8000台となった。米国と欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域で個人市場の鈍化が見られたものの、堅調なモバイルPCの販売が補った。

 ベンダーシェアでは、Dellが世界の全地域市場で堅調に実績を上げており、16.4%で昨年に引き続き首位を獲得。対前年成長率は23.1%だった。「第4四半期、部材価格の下落によって、Dellはさらに製品の低価格化を推し進め、結果として利益と市場シェアの両方を伸ばした」(Gartner)。

 以下、2位がHewlett-Packard(HP)で14.6%、3位がIBMで5.5%、4位が富士通/Fujitsu Siemensで3.8%、5位がAcerで3.4%。IBMはLenovoへのPC事業売却を決めており、売却後のLenovoはシェア3位となる。

 日本市場の第4四半期におけるPC出荷台数は前年同期比3.5%増。法人市場は予測どおり堅調な伸びを示したが、大手ベンダー数社の個人市場向け出荷が見込みよりも厳しかったため、市場全体では予測をやや下回る結果になったという。

 日本を除いたアジア太平洋地域市場における2004年第4四半期のPC出荷台数は13.1%増で、特に中国とインドが堅調に数字を伸ばしている。

 米国市場の出荷台数は前年比8.3%増の6230万台。第4四半期は、個人市場でデスクトップPCの出荷台数が予想を下回る一方、ノートPC市場が非常に堅調に推移するという複合的な結果となった。

 EMEA地域市場における第4四半期のPC出荷台数は11.7%増で、世界市場の平均成長率を若干上回った。モバイルPCの需要増加が市場の成長を牽引しており、店頭で販売されるモバイルPCはその大部分が低価格モデルという。

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