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MS、フィッシング詐欺対策で117件提訴

» 2005年04月01日 09時01分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは3月31日、フィッシング詐欺サイトの運営者を相手取って117件の訴訟を起こしたと発表した。訴訟は被告名を特定しないJohn Doe形式で、ワシントン州西部地区米連邦地裁に起こされた。

 この訴訟を通じてMicrosoftは、世界各国のフィッシング詐欺同士の関係を特定し、背後にいる業者の摘発につなげたい考え。フィッシングなどのサイバー犯罪から消費者を守るための行動の一環だと説明している。

 提訴とならびMicrosoftでは、米連邦取引委員会(FTC)、全米消費者連盟とともに、個人情報盗難を狙ったフィッシング詐欺に注意するようユーザーに呼び掛けている。

 2004年にFTCに寄せられた苦情は個人情報盗難に関するものが最多を占め、全米消費者連盟がまとめたインターネット/電話勧誘販売関連の苦情でも、フィッシング詐欺が初めて筆頭に挙がった。

 「個人情報の提出を求める電子メールやポップアップにユーザーが応じなければ、フィッシング詐欺は食い止められる。ただ削除するだけでいい」。FTC消費者保護局のリディア・パーンズ氏はこう呼び掛けている。

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