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MS、企業向けIMをモバイルに拡大。RIMと提携も

» 2005年04月19日 19時09分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは4月19日、カナダのResearch In Motion(RIM)と製品協力および共同マーケティング契約を結んだことを発表した。Microsoftの企業向けIMサーバソフト「Office Live Communications Server(LCS)2005」とRIMの「BlackBerry Enterprise Server」を連係させ、企業向けインスタントメッセージング(IM)をRIMのBlackBerryユーザーに拡大することが目的だ。

 MicrosoftとRIMの統合ソリューションは、LCSのリッチな機能をBlackBerryユーザーに拡大し、モバイルワーカーがIMの送信やプレゼンス情報の共有を使って、オフィスにいないときでも同僚や提携先、顧客とリアルタイムに接続できるようにすることを目指している。

 RIMは、BlackBerryユーザーとLCSの間でセキュリティを強化したIM接続を提供するBlackBerry向けLive Communications Server Clientを開発する。MicrosoftとRIMは今回の契約を通じて、LCSのメリットを世界中のBlackBerry導入企業に拡大する計画だとしている。

 RIMは2005年9月にこのクライアントをテストし、年内に投入する見込み。

 またMicrosoftはこの日、企業向けIM機能を携帯デバイスに拡大する第一歩として、Windows Mobile搭載デバイス向けLCSクライアントを開発する計画も明らかにした。

 このクライアントは、最近発表されたメッセージングクライアント「Microsoft Office Communicator 2005」のインタフェースをベースに、企業向けモバイルアプリケーションをネイティブに統合する。

 モバイルワーカーはこのクライアントにより、広範なWindows Mobile搭載デバイスから企業のIMシステムとプレゼンス機能にアクセスできる。またこのクライアントは新しいAPIを提供し、Windows Mobile開発者はこれを利用して、LCSの通信機能を活用したモバイルアプリケーションを構築できる。このクライアントのβ版は2005年後半に登場する見通しだ。

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