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Sun、他社製アプリケーションサーバに対応したNetBeans新版発表へ

» 2005年05月13日 08時27分 公開
[IDG Japan]
IDG

 Sun Microsystemsは5月16日、オープンソース開発プラットフォームであるNetBeansのアップグレードを正式に発表する。

 NetBeans 4.1 Java IDEは、J2EEとモバイルアプリケーションのサポートと開発の容易さが特徴。「J2EEの問題点は難しさにある。だからNetBeansでは一般人でもJ2EEのプログラミングを簡単にできるようにした」とNetBeans担当ディレクターのティモシー・クレーマー氏は述べた。ウィザードとサンプルプログラムも提供され、プログラミングは容易になっているという。

 NetBeans 4.1ではWebLogic、WebSphere、JBossの自動導入およびデバッグサポートも提供している。前バージョンではSun Java System Application Serverのみをサポートしていた。βテストの段階で、ほかのアプリケーションサーバへの対応が要望されていたという。

 Version 4.1ではEntity beansもサポートされており、複数のアプリケーションで一貫したビジネスオブジェクトを利用できる。NetBeans 4.1はJava 2 Standard Edition(J2SE) 5.0、J2EE 1.4、Java 2 Micro Edition(J2ME) 2.0で利用可能だ。

 SunによればNetBeansはこれまでに460万回ダウンロードされているが、Eclipse Foundationが発表しているEclipseの5000万ダウンロードには遠く及ばない。しかし、SunはEclipseのダウンロード実績を疑問視しており、NetBeansとEclipseを統一したり、Eclipse優先を打ち出すことはないとしている。

 Sunの副社長でありSunフェローのジェームズ・ゴスリング氏はSunがEclipseに屈服するとの観測について「まったく見当違いだ」と述べている。また、昨年予想されていたSunのEclipseへの参加について、予定はないとしている。

 新バージョンのNetBeansはwww.netbeans.orgからダウンロード可能になる予定。

 Sunはサンフランシスコで6月27日から開催されるJavaOneカンファレンスでJ2EE 5のリリース時期を発表すると予想されている。また、Java.netの新しい開発者コミュニティーとプログラムが6月第2週に披露される見込みだ。

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