仏メディア大手のVivendi Universalは5月17日、ポーランドの通信キャリアPTCの株式買収をめぐり、独電話会社Deutsche Telekomが交渉を不当に打ち切ったとして、パリ商事裁判所でDeutsche Telekomの提訴手続きに着手したと発表した。
Vivendiの訴えによれば、PTCの51%をDeutsche Telekomに売却する計画について、Elektrimを含む3社で交渉を行っていたが、Deutsche Telekomは2004年9月になって、相応の理由がないのに予告なく交渉を打ち切った。
Deutsche Telekomが突然交渉から身を引いたのは、可能な限りの最低価格でPTC株を取得するのが狙いであり、そのために違法な手段を使ったとVivendiは主張している。
VivendiはDeutsche Telekomの行為によって、特にポーランドへの投資に関連して損失を被ったとして、22億ユーロの損害賠償を求めている。
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