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元従業員、Appleを相手取り差別訴訟

» 2005年05月23日 18時38分 公開
[IDG Japan]
IDG

 Apple Computerの元従業員が差別などを理由にAppleに対して訴訟を起こした。この元従業員、ショーン・パターソン氏は人事労務コンサルタントとしてAppleで働いていた。パターソン氏の弁護士によれば、この訴訟はレズビアンがAppleを訴えたものとしては最大の差別訴訟になるという。

 サンフランシスコの北部カリフォルニア連邦地裁に提出された修正訴状の中で、パターソン氏は自分より年下で白人の同僚が自分よりも高給を得ていることに不服を訴えると1カ月の停職処分となり、その後不当に解雇されたと主張している。

 パターソン氏によれば、人種差別を訴えた翌日に停職を通知されたという。

 パターソン氏は2005年5月16日に、最初の訴状を修正し、性的嗜好と遺伝的特徴による差別を追加した。1カ月の停職処分に先立ち、パターソン氏はAppleの管理職のうち1人が自分のことについて「デブの黒人レズビアン」とのメモを書いたと主張している。

 「Appleは依頼人の能力を過小評価し、職務能力よりも、体の大きさ、人種、性的嗜好によって評価した」とパターソン氏の弁護士であるウォーキーン・マッコイ氏は述べた。

 サンフランシスコに事務所を持つウォーキーン・マッコイ氏は米国最大の人種差別訴訟の1つであるInterstate Brandsを相手取った訴訟の原告側主任弁護士だった。この訴訟で原告は2003年8月、1億3300万ドルの損害賠償を勝ち取った。

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