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IBM、プライバシー強化の情報交換ソフト発表

» 2005年05月25日 08時28分 公開
[ITmedia]

 米IBMは5月24日、個人特定につながる情報を伏せたまま企業間で情報の交換や比較ができる新ソフト「DB2 Anonymous Resolution」を発表、即日提供を開始した。

 このソフトは、復元不可能なデジタル署名と、匿名性を維持したままデータを相互に関連付ける技術を利用。データを元の状態で参照することができないためプライバシーが強化され、不正流用や偶発的な個人情報流出を防ぐ一助になるとしている。

 金融サービス、医療、小売りといった業界で顧客データなどの共有に活用でき、例えば医療機関同士で個人特定につながる情報を除いた患者データを共有・比較して、医療研究に役立てることが可能になる。

 なりすましや個人情報流出が問題になる中、同ソフトでは、個人情報をテキストのままあるいはデータを暗号化した状態でやり取りするよりも、もっとセキュアな方法でオープンに交換できるとIBMは説明している。

 この製品を開発したEntity Analytic Solutions事業部は、IBMが今年1月に買収した情報管理ソフトメーカーSRDが前身となっている。

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